モールス







(C) 2010 Hammer Let Me In Production.LLC

「モールス」という映画を観てきました。オリジナルは「ぼくのエリ 200歳の少女」という邦題のついたスウェーデンの映画です、そのハリウッドリメイク。 原題は「LET ME IN」です「私を中に入れて」ということで、物語的には家や部屋に「入っていい?」と訊く言葉です。 ぼくのエリの原題は「LET THE RIGHT ONE IN」で「正しいものを中に入れて」ということになるかと。

あらすじは、
学校でのいじめに悩む孤独な12歳の少年オーウェン(コディ・スミット=マクフィー)。ある日、隣に引っ越してきた少女アビー(クロエ・モレッツ)と知り合ったオーウェンは、自分と同じように孤独を抱えるアビーのミステリアスな魅力に惹(ひ)かれ始める。やがて町では残酷な連続猟奇殺人が起こり……。(シネマトゥデイ)

映画『モールス』公式サイト
http://morse-movie.com/

ネタばれします、ご注意ください。

観たいと思っていたのにタイミングを逸して、ぼくのエリは観れていなくて、リメイク版を先に観る結果になりました。 主人公のアビーは、あの(笑)キックアスのクロエ・モレッツさん、今回も別な意味で良い味を出してました。 いじめられっ子のオーウェンの男の子も、いかにもというキャラクターがぴったりの配役だったと思います。

タイトルの「LET ME IN」は、吸血鬼は許可を得てからでないと中に入れない、という決まりごとからきていて、ちゃんと説明はないけれど、彼女の「入っていい?」に対して「どうぞ」と言われないまま入って、凄いことになっちゃうシーンがありました。 相容れない世界で生きている人間とバンパイアが接点を持ってしまう、ということの象徴でもあるタイトルなのかも知れません。 映画では彼もそう言って彼女の部屋に入ります。

男の子の女の子に対する淡い恋心のお話ではあるのだけれど、それが人間の男の子とバンパイアとの関係だとわかったところから、話は少し変わっています。 少しと言っているのは彼の立場からはそんなに大きく変わったわけではないと思うからです。 彼女側からの彼に対する気持ちも、本当のところは実はよくわかりません。 結果的には利用することになるのだけれど、それは好意ありきという気もするし、意見が分かれるところでしょう。 それでも仲良しになったということは間違いないです。

モールス信号に和訳がつかないので、映画上だけではよくわからないのが、タイトルをモールスとまでしたのに、ちょっと残念なところです。 オリジナルの邦題もよくわからないけれど(笑)、LET ME IN のままでもよかったのではないでしょうか。 調べてみたら、最後のシーンは簡単な挨拶みたいなチューということらしいので、男の子の未来はともかく今はハッピーエンドなのでしょう。

結構、残酷だったりグロテスクなシーンもあったりするのだけれど、子供の恋と対比するのは、このくらいあっても良いと思いました。 釘だか刺さっているような棒で耳がザックリ切れちゃうシーンは痛さが伝わるし、車が転がって土手を落ちるシーンは見せ方が変わっていてよかったです。

よいポスターが多かったので珍しく複数枚アップしてみます。 雪のなんて跡が天使のシルエットだったりするし、それだけのポスターもあってなかなかです。 クロエ・モレッツさんはやっぱりよいかも。 「INNOCENCE DIES. ABBY DOESN'T.」もよいテキストですね。

「結婚もしてるし変態なんだけど人間だからいいですか?」 「はい」 (天国ななお)
[PR]
# by momomiyam | 2011-09-27 13:31 | 映画

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2



(C) 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. HARRY POTTER PUBLISHING RIGHTS (C) J.K.R. HARRY POTTER CHARACTERS, NAMES AND RELATED INDICIA ARE TRADEMARKS OF AND (C) WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED

「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」という映画を観てきました、原題もそのまま「HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS: PART II」です。 珍しく家族そろって観ました、わお。

あらすじは、
ハリー(ダニエル・ラドクリフ)は親友のロン(ルパート・グリント)、ハーマイオニー(エマ・ワトソン)らと共に旅に出る。それは長年の宿敵ヴォルデモート卿(レイフ・ファインズ)抹殺の手掛かりとなる分霊箱を求めての旅だった。だが、魔法省やホグワーツ魔法学校が次々と死喰い人の傘下に入る中、もはや誰の身も安全ではなく……。(シネマトゥデイ)

映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/hp7b/index.html

感想を書くのに時間が経ってしまったので、もう何を言う映画でもありませんが、ハーマイオニーは幾つになってもかわいいです(笑)。 魔法を含めていろんな意味で総力戦になる、そのあたりの表現は魅せてくれます、3Dの効果も含めてとてもよかったと思います。 そして、みなさんの言うとおり、スネイプ先生が最後に泣かせてくれます。

映画の終わり方はああいう展開になるかと思いましたけど、みんな同じ歳だなんてー。 エンドテロップの終わりには、あのテーマフレーズが流れると思ったのに見事に外されました(笑)。

あなたには覚めない魔法をかけましょう わたしを好きになりますように (天国ななお)
[PR]
# by momomiyam | 2011-09-27 13:29 | 映画

スーパー!



Crimson Bolt, LLC (C) 2010

「スーパー!」という映画を観てきました、原題もそのまま「SUPER」です。 あの「キック・アス」のような素人ヒーロー映画を想像していたのですが、中身はかなり違いました。

あらすじは、
さえない中年男フランク(レイン・ウィルソン)。彼の妻(リヴ・タイラー)がセクシーなドラッグディーラー(ケヴィン・ベーコン)の後を追って家を出てしまう。愛する妻を取り戻すため、彼はお手製のコスチュームに身を包みスーパーヒーロー“クリムゾンボルト(赤い稲妻)”に変身。イカれた女の子ボルティー(エレン・ペイジ)を相棒に、危険地帯の犯罪に立ち向かうフランクだったが……。(シネマトゥデイ)

映画「スーパー!」公式サイト
http://www.finefilms.co.jp/super/

以下、ネタバレすると思います、ご注意ください。

お話の内容はあらすじとおりです、そして豪華キャスト、わお。 レイン・ウィルソンさんとエレン・ペイジさんは、映画「JUNO/ジュノ」で競演しているとあったのですが、じつは彼がどこに出ていたかを覚えてなくて検索してしまいました。 Rollo というドラッグストアの店員さん役でした。 彼がエレンをこの映画に誘ったという記述をどこかで見ましたー。

キック・アスの高校生な主人公は純粋にヒーローに憧れてなったのですが、スーパー!の中年な主人公は神の啓示でヒーローになります。

彼が悪だとするこだわるところ、弱者虐待だったり、麻薬売買だったり、割り込みだったりが、そのキリスト教というか神様的に許してはいけない罪悪なのではないかと思いました。 そのあたり知識がないので単なる想像なのですが、いつもそれら三つの同じような犯罪に対して彼が立ち向かっていっていたような気がするのです。

ボルティがエッチを迫るときにも(エロいっ)、結婚していなければ駄目だと拒むところで、人としてではなくヒーローとしてエッチすればいいのよ、とか、それはコマの合間にあることなのなどなど、どちらかと言うと悪魔の誘惑のような展開に。 吐いてしまってお告げ登場もすごいけれど(笑)、まあ、そのあたりの宗教的なことがわからなくても、映画的には十分に楽しめました。 

オープニングの能天気なそれでいてシュールなアニメーションによろこんで、途中まではコメディっぽい感じで進むけれど、だんだんリアルなグロテスクなシーンが増えてきて、屋敷での銃撃戦ではピークに。 私的にはその落差は気にならず、というかよい流れだと思いながらみてました。

ボルティのはじけっぷりは、みなさんの言うとおり圧倒的でした(笑)。 フランクの異常さはじんわりと納得できるものがあるけれど、ボルティは普通の人っぽい登場の仕方だったのに、とつぜんイカれたようにみえるのが逆に人間的な狂気さで、神がかりなフランクと対象的、同じ暴力なのに神と悪魔なの対比のよう、いや、両方とも神でも悪魔でもないけれど。 すごいぞエレン・ペイジさん(笑)。

屋敷での出来事終了後は、急展開にゆったりとした雰囲気に変わり(私は追いつけませんでした)、人生でいままで良かったことが二つしかない、と言っていたフランクが、最後には壁一面に良かったことを飾ったり、飼えないと言っていたウサギと暮らしたりという、一見は幸せな終わりかただけど、もう、何かを悟りきった感じのボーッとした顔がとても印象にのこります。

エンターティンメントという意味で楽しむのならキック・アスを、話は分かりやすいのに考えると悩んでしまうもう少しディープなヒーローものならこのスーパー!をお勧めします。

脳みそは豆腐の味や味噌の味だっていうのは見た目じゃないかー (天国ななお)
[PR]
# by momomiyam | 2011-09-27 13:27 | 映画

デビル



(C) 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED

「デビル」という映画を観てきました、原題もそのまま「DEVIL」です。 普段はあまり制作や出演者などで映画を選ばないのですが、M・ナイト・シャマランさんがらみというのは選択の要素ではありました。

あらすじは、
高層ビルで男が墜落死し、現場に急行した刑事ボーデン(クリス・メッシーナ)は、ロザリオを握りしめた死体に違和感を感じつつも、状況から自殺と判断する。ちょうどそのころ、同じビルのエレベーターが突然停止し、閉じ込められた5人の男女が、照明が消えるごとに1人ずつ無残な死を遂げるという奇怪な事態が起きていた。(シネマトゥデイ)

映画『デビル』公式サイト 大ヒット上映中!
http://devil-movie.jp/

ネタばれを書きます、ご了承ください。

エレベーターという密室で、電気が消えるごとに誰かが怪我をしたり死んだりする、という設定はありがちだけれども、その見せ方としては上手だと思いました。 普通は閉じ込められた人たちしかそこにはいなくて、誰もその状況に気がつかないという設定が多いのに、警備や警察など、周りはちゃんと分かっている状況というところ。 それでも、外からは中の映像が見られて、それが記録されていて見直すことができるとか、中の声は聞こえないけれど外から声を送ることができるとか、微妙にコミュニケーションが取れないそういう細かい設定も含めて。

タイトルの逆さまの風景が、なんとも言えない不安感を呼び起こします。 そこからの始まりの衝撃さから、見知らぬ人たちが集まりはじめ乗り合わせるところまでは、これから何が起こるのだろうという怖い期待感を持たせてくれます。 登場人物たちも、この手の映画としては黄金の布陣であることは間違いないし、あとはどうやってその怖さを、気持ち悪さを維持していくかということと、終らせ方にかかっているのですね。

警備や警察の、始めは単なる自殺や故障だと思って楽観していたのがだんだんと苛立ったり、見えているけれど助けられないという状況に、どんどん慌てはじめてパニックになるものも出てくる。 それでも、ある理由で現場を離れていた主人公の刑事だけが、始めはなんとなくしゃっきりしないのに、事件に触れ敏腕さを取り戻し、一生懸命みんなを救おうと対処していくところは、怖さと相まって見せ所だったし謎解きの要素も盛り込めてました。

でも結局はタイトルどおり、邪悪なもののせいだになってしまうのは、それまでの偶然や伏線など関係なくて、どんな無茶な状況でも、どんな理屈に合わないことでもできちゃうというところが、ズルいと思うのです。 みんな悪魔の力のせいだ、ですんでしまうのですもの(笑)。

それでも、そこまでで終わりにせずに、懺悔をする(それも始めに登場する同じ言葉で)ことで最後に残った人間と刑事の関係が明らかになる、結局頑張って助けた相手がその男だったという矛盾や驚きはよかったと思います。

あんなに大きなビルならば、もっと大き目のエレベータが設置されてると思っていました。 観たあとに解説を読んだら、あれは五人の人間が微妙な距離を取って、またいろいろな動作に合わせるための大きさで設定したと、ありました。 そのあたりはいろんなシーンで細かい設定や配慮があって、たとえばエレベーターに流れる音楽とか、カメラのアングルや解像度などいろいろ、その組み合わせで全体の不安感とか怖さをさらに醸し出しているのだと思います。 終わりでは逆さまだった風景が正しい上下で終っていたところも暗示的。

ほとんどネタバレしたので、ここまで読んだ人は観た人かもう観ない人かどちらかだと思いますが(笑)、よかったらぜひ。

善悪は主体によって変わります あなたの善はわたしの悪だ (天国ななお)
[PR]
# by momomiyam | 2011-08-18 20:02 | 映画

SUPER 8/スーパーエイト



(C) 2011 PARAMOUNT PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

「SUPER 8/スーパーエイト」という映画を、遅まきながら観てきました、現代もそのまま「SUPER 8」です。 題名を知って思い出したのは、日本テレビ系列で放映されていた「スーパースター・8☆逃げろ!」というTV番組でした、TVなのに、なんと8mmフィルムカメラで撮られたドタバタ番組でした。 

年代的に私は8mmフィルム世代でして、題名を聞いてすぐにフィルムを思ったくらいです。 当時、ダブル8、そしてスーパー8、日本ではシングル8といろいろなフィルム形式がありました。 我が家にも、ダブル8とシングル8の撮影機があり、実際にも簡単な編集までしていました。 その後アニメーションにも手を出して(笑)、露光しなかった8mmフィルムに直接、針などを使って簡単な絵を1コマずつ描く、スクラッチ・アニメーションを作ったり、静物を1コマ撮ってはちょっと動かしてまた1コマ撮る、コマ撮りということを繰り返す、ストップモーション・アニメーションとか8mmでやってました。 あー懐かしい(笑)。

というわけで、映画作り少年達の気持にとても感情移入してしまうわけですが、音声を光学で同録できる撮影機だったり、ライトやマイクまで用意していて、貧乏だった自分には考えられないくらい、充実した機材でした、お金持ちー羨ましいー。 注意して見たのですが、カメラや映写機のメーカーは私にはわかりませんでした。

で、早速検索をしてみたら、こちらのサイトに解説されていました。

Sightsong: J.J.エイブラムス『SUPER 8』
http://pub.ne.jp/Sightsong/?entry_id=3747434

さらにさらに詳しく細かい解説は、こちらの方の関連日記にあります、すごいです。

「8ミリ宣言」オオノ隊員のブログ
http://ameblo.jp/cinematograph/

たしかに、せっかくの8mm映画の話なので、編集シーンとか映写機にセッティングするところとかもう少しあると良かったですね。 あらら、前置きだけで終わってしまいそうなのであらすじを(笑)。

あらすじは、
1979年、アメリカ・オハイオ州。8ミリカメラで映画撮影をしていた6人の子どもたちのそばで、貨物列車の衝突事故が発生。貨物列車は空軍施設・エリア 51からある場所へと研究素材を極秘に移送中だった。アメリカ政府が隠す秘密を目撃してしまった子どもたちのカメラには、事故の一部始終が記録されていた が……。(シネマトゥデイ)

映画『SUPER 8/スーパーエイト』公式サイト || 絶賛上映中!!
http://www.super8-movie.jp/

映画の内容に関してはとくに触れないでおきたいと思います(えー)。 当時のいろんな出来事や生活など、ポスターだとか食べ物やオモチャなども、私たち世代には、アメリカのお話ですけれど懐かしい感じがしました、もちろん音楽も。

そして、私にもわかる範囲でもいろんな映画へのオマージュがあって、そんな雰囲気のシーンがあったりしていました。 軍の作戦名で登場する WALKING DISTANCE は、いかにも意味ありげだったので調べてみたら、TVのトワイライトゾーンのある回のタイトルと、何人の方が推測してました。 

映画は全体的に、普段は写りこませない光のハレーションやライトストリーク、光のスジなどをわざと入れ込んだりして、それこそトワイライトゾーンではないですけど、過去の映画っぽさを出していたと思います。 それは本編までもが、少年たちが作る8mm映画のような感じを、どこか醸し出させていました。 

話の内容は簡単な怪獣ものだし、どこかオモチャみたいな感じがありましたもの。 子供たちが爆発したり弾が飛び交っている戦闘最中の町を駆け抜けるところなど、引きの画で、かなり高度なCGを駆使していると思うのですけれど、そこもミニチュアを見ているような感じをうけました。 そう思わせたかったかどうかはともかく、全体では意図的な演出からくることなのだと思ってました。

なにより、アリス役のエル・ファニングさんがとてもよかったです。 最初の演技のときのみんなの「わー」という動揺ぶりが表すとおり、映画の劇中映画という二重構造を絶妙の演技で行っていました。

公開されてしばらく経ちますが、迫力のシーンはやはり大きなスクリーンで大きな音で鑑賞するのがよいと思います。 先入観なしにあまり難しいことを考えずに観るには、とてもよい映画だと思います。
よかったら、ぜひっ。

遊びから本物になる人もいる 好きも続けば本物になる (天国ななお)
[PR]
# by momomiyam | 2011-08-18 20:00 | 映画

ヘルドライバー



(C) 2010 SUSHI TYPHOON/ NIKKATSU

「ヘルドライバー」という邦画を観てきました、英語表記も「HELLDRIVER」です。 日本の特殊メイクの第一人者、西村喜廣さんが監督・脚本・編集・キャラクターデザインなど、1人5役を務めています。 前作の「東京残酷警察」と同じように、血が噴水のようにこれでもかと溢れるスプラッター映画です。 ついなぜか観てしまうのでした(笑)。

あらすじは、
キカ(原裕美子)は母リッカ(しいなえいひ)が父を殺すところを目撃。逃走するキカを追うリッカの体を空から飛来した物体が貫くが、何とリッカはキカの心臓を強奪し、自らの胸に移植。するとリッカの口から赤黒い灰が吐き出され、その灰が人間をゾンビにししまう。1年後、目覚めたキカはゾンビに襲われた際に、人工心臓を埋められていたことに気付き……。(シネマトゥデイ)

ヘルドライバー | The SUSHI TYPHOON
http://www.sushi-typhoon.com/jp/matsuri/lineup/helldriver/index.html

内容はあらすじのとおりです、赤黒い灰が北海道から東北に広がり、その灰が人間をゾンビにしてしまう。 昨年制作された映画なのに、まるでいまの日本に類似するところがあるのが、怖いところです。 ゾンビの進行を、大きな壁で日本を分断して東への進入を防ぐという驚きの展開。 でも、ゾンビも元は人間だ、人権があるのだ、という話しもあったりするのが、簡単でないところ。

ゾンビの造形や武器などは、さすが西村監督だと思いました。 単なるグロい気持ち悪いシーンもしつこいくらい沢山あるのですが、メインなキャラクターたちはそこに美しさと、ときには笑いが加わって、観客を魅了するのでした。 言いすぎだけど、ブラックスワン的な妖艶さと言ってもよいかも。 東京残酷警察での両手両足が刀のお姉さんの強力版も登場します(笑)。

メカで特出しているのは、スプラッター映画の定番のチェーンソーを、日本刀を融合させた主人公キカの武器。 細身の日本刀の周りにチェーンが回転するという形式は、スパッとは切れないけれどチェーンソー以上に自由に振り回せて、相手をゴリゴリとブッた切るのです。 その武器も普通のチェーンソーと同じようにリコイルスターターだったりするのも、なんかとってもおかしい。

食料不足、米不足になって、お寿司屋さんで米の無い寿司が登場するシーンがあるのですが、そこで映画「ブレードランナー」の有名な台詞も登場します。 そんなSFのパロディやゾンビ映画のパロディ? も要所にあったりして楽しい。

そしてあとはやりたい放題(笑)、いろんなものが武器になるし、ゾンビはどんどん合体するし、頭も腕も足もバラバラで、お馴染みの血は噴出しまくりでした。 まわりのキャストも個性派のみなさんが勢ぞろいで、主役の原裕美子さんを盛り立てていました。

映画を拝見した当日、かなりのお客さんが入っていて、それも女性も多かったので不思議に思っていたら、上映後、西村監督と役者さんの斉藤工さんのトークショーがあったのでした。 監督は缶チューハイのロング缶を二本飲んで酔っ払ってると言われていましたが、くだらないところはくだらなく、真面目な質問には真面目に答えていたのが印象的でした。 斉藤工さんはとても好青年で、映画も本当に好きな俳優さんなんだと思いました。 ひとつ、その関係者のみなさんたちの外での話し声や笑い声が、上映中に客席まで届いていたのは残念でした。 どなたかが言いに行ってくれたようですが、それでも静かなシーンでは気になりました。

海外向けに英語の字幕が付いているのですが、海外でこのスプラッター映画はどこまで理解されるのか少し心配になりました、なんせ赤ん坊まで武器にしてしまうのですから(笑)。 タイトルのヘルドライバーの意味は正直よく分からなかったけれど、車は登場して起き上がって戦ったりします(笑)。 そんなとんでもない映画を、理屈抜きで、西村監督のグロいエロい特撮好きの方はぜひぜひ。

流される血の量だけが殺された人やゾンビを浄化するのだ (天国ななお)
[PR]
# by momomiyam | 2011-08-18 19:57 | 映画

アイ・アム・ナンバー4


(C) DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

「アイ・アム・ナンバー4」という映画を観てきました、原題もそのまま「I AM NUMBER FOUR」です。

あらすじは、
潜在的な特殊能力を有する9人の“選ばれし若者”たちが、自分の能力や運命が与えた使命さえ知らぬまま何者かに命を狙われ続け、孤独な日々を送っていた。あるとき、彼らの中の3人が殺され、“ナンバー4”の力が覚醒(かくせい)。ジョン・スミス(アレックス・ペティファー)という偽名でアメリカの片田舎に暮らす彼は敵から逃げることをやめ、戦う決意を固めるが……。(シネマトゥデイ)

アイ・アム・ナンバー4
http://www.movies.co.jp/no4/

はじめの方に、台詞でちゃんと説明が入るので状況はすぐにわかります。 わかりますが、何で人間そっくりなのとか、敵の宇宙人もやっぱり人間そっくりなのとか、星をひとつ滅ぼすような人たちがちまちまと一人ずつ殺してくのとか、9人以外のガーディアンはどこの人とか、ワンちゃんはとか、ところで敵もふくめてどうやって地球に来たのとか、ほとんど説明はありません(笑)。 他でもよくある宇宙人も英語を話すとかいうことといっしょで、理屈ではないのですね。

学園ドラマかと思うような(そういえば超能力学園Zという映画がありましたね)お話から、力が覚醒されて敵と戦うあたりは、もう最近のバトルアクション映画へと変わって、そこからは一気にもっていかれます。

登場する女性たちが、可愛い人とか美人さんとかなのだけれども、どちらも強いという意味では同じで、どちらにも惚れてしまいますわ(笑)。 それにくらべると絡んでくる男子たちはちょっと今ひとつ、でも、だんだんと良くなってくるのは映画の見せ方の上手さかと思います。

現代の学園ドラマという意味でも、いろいろスラングとか今風の話題があるみたいで、英語がわかるとなかなか楽しいのだろうなと思います。 UFO研究家の子供の男の子が、敵の武器、MIBで出てきそうな巨大な銃みたいなので敵をあっさりと撃つのだけど、Xboxで得意なんだみたいなことを言ってたりしてました(笑)。

4と9が特別な能力を持っている、と言っていたけど、死んでしまった1、2、3 以外では登場するのは6で、あとの人たちは? ということも含めて続編があるかもと思わせつつ、唐突な始まりと同じように、この映画だけで完結でも別に大丈夫なような微妙な作り方(笑)。 長いお話のコミックの読みきり一話完結みたいな感じです。 この手のお話が好きならぜひぜひ。

ベスト3じゃないから表彰台はムリ でもまだ先があるって素敵 (天国ななお)
[PR]
# by momomiyam | 2011-07-26 12:45 | 映画

ムカデ人間



(C) 2009 SIX ENTERTAINMENT

「ムカデ人間」という映画を観てきました、原題もそのまま「THE HUMAN CENTIPEDE (FIRST SEQUENCE)」、そのままだけど、ファーストシークエンスとあるのは、予定では三部作らしいです(驚)。

三人以上で包帯でつながれた状態、要は映画のむかで人間風にチケットを購入したら千円という特別割引があったので、迷わず大人四人でつながってみました、写真撮られました(笑)

あらすじは、
ヨーロッパを旅行中の2人のアメリカ人女性が突然のパンクに見舞われ、一軒の大邸宅に助けを求める。翌朝彼女たちが目覚めると、地下室のベッドに日本人男性と共に寝かされており、異常事態を察知するが、家の主であるドイツ人男性によって、人間の口と肛門を結合させる“ムカデ人間”の手術が始まろうとしていた。(シネマトゥデイ)

映画「ムカデ人間」オフィシャルサイト
http://mukade-ningen.com/

主役のドクター、ディーター・ラーザーさんのキャラクターと、奇抜な発想の脚本により成り立っている映画です。 ああ、忘れてはいけません、日本人役で日本語しか話さない北村昭博さんの熱演も良かったです。

グロテスクな映画だし真面目に演じられているのに、なぜか映画館に笑いが起こる素敵な映画(笑)。 内容はあらすじどおりですし、見ても大丈夫な予告編だけど、その予告編を見るとなぜか見たくなってしまう映画です。 そして笑ったり驚いたりできるのだけど、文章ではうまく説明できない。

それはその外科医ヨーゼフ・ハイター博士のキャラクターを文章で説明するのが難しいのと同じ感じ。 それでも一番彼を表すよいシーンは、「この変態!!」に答えて、「そうです私は変態です」というところ(笑)、残念ながら英語でなんて言っていたかは不明ですけれど、一番笑われてました。 あとは、出来上がったムカデ人間を見てキャッキャ喜ぶところが、怖いどころか可愛かったです。

そんなわけで観なければわからない映画なので、予告編を見て大丈夫そうで観たい人はぜひぜひ。

誰だって誰かとつながってたいのにつながれるのは嫌がるのです (天国ななお)
[PR]
# by momomiyam | 2011-07-19 20:43 | 映画

X-MEN:ファースト・ジェネレーション


X-Men Character Likenesses TM & (C) 2011 Marvel Characters, Inc. All rights reserved. TM and (C) 2011 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

わけあって一か月以上映画断ちしてましたが7月から勝手に解禁しました(笑)。 まずはみなさんに薦められた「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」を観てきました。 原題は「X-MEN: FIRST CLASS」です。 乗り物のファーストクラスで有名なフレーズですが、そのままなら、一流とか一級とか一等とかの意味ですね。 first-class student で優等生という意味もあります。 内容的には最初の授業という意味もあるのかもしれません。

あらすじは、
裕福な家に生まれ、名門大学に通うチャールズ(ジェームズ・マカヴォイ)は強力なテレパシーを使うことができるミュータントだったが、自分と同じような能力を持つ者の存在に気付き始めていた。やがて強力な磁力を発生させ、金属を自在に操ることのできるエリック(マイケル・ファスベンダー)と出会う。彼らは親友となり、自分たちと同じような若者たちを探し始めるが……。(シネマトゥデイ)

映画「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」オフィシャルサイト
http://movies2.foxjapan.com/xmen-fg/

私はシリーズ全部観ていますが、これを初めて観る人でも、問題なく楽しめます。 もちろんその後を知っているからこそ、若いころはこうだったんだとか、こんなエピソードがあったんだとかいうことはありますが、私自身、最初の二つを忘れかかっていたけれど、まあ、大丈夫でした(笑)。

ミュータントとして差別されたり奇異に見られたりすることから逃れるために、影に隠れて生きてきた人と、それを表に出してきた人。 また、その特殊な能力を、自分の私利私欲のために(一般論の)悪いことに使おうとする人と、他人のために正義のために使おうとする人と、さらにそこに、差別や奇異から恐怖を覚えた普通の人類の関わりが描かれています。

テンポのよい展開で飽きる暇などありません。 また、ミュータントの人たちのキャラクターが、その能力に合っていて面白いです。 若い人たちと年上お年寄りでの全体の雰囲気も両極端、アメリカとロシアでも両極端なのも対比になっていて面白いです。

そんな、ミュータント同士、人間とミュータント、人間同士という関わりを、当時の時代背景と重ね合わせて上手に表現しています。 ちょっとBLっぽいところもあったりするのは、ミュータントが性別をも超えているところがあるからかも(笑)、もちろん、アメリカ的な人種差別の問題や、ゲイなどの性的なマイノリティの問題なども当然示唆しているのでしょう。

どんな能力でも練習は必要だということ、スポーツ選手のように鍛えていかないと実践では使えない。 また、BLはともかく、淡い青春映画みたいなところもあって、まさにファーストクラスでした。

超能力あっての主人公たちなので、普通の人間が、何か弱っちい感じに見えてしまいます。 人間がえばっていたのに、能力の差を見せつけられ、びびって排除しなきゃと協力し合うというのは、よくあるパターンだけれど、あくまでミュータントたちが主人公ですから。

当然ながら、特殊能力の映像表現はすばらしいです。 自分もどれか一つでも能力をもっていたらと思うけれど、へんな外見はやっぱり勘弁してほしいとは思います。 前作のウルヴァリン(カメオ出演しています^^)も良かったけれど、こちらもかなりよいです。 辻褄の合わないところもたくさんあることも含めて(笑)、お好きなかたはぜひぜひ。

ミュータントくらい変わったあなたともつきあえるほど変態な僕 (天国ななお)
[PR]
# by momomiyam | 2011-07-14 17:33 | 映画

アウェイク



(C) 2007 AWAKE HOLDINGS LLC. All Rights Reserved

「アウェイク」という映画を観てきました、原題もそのまま「AWAKE」です。 実は2007年制作の映画です、でも特に時代性は関係ないのでだいじょうぶ。

あらすじは、
富豪の青年クレイトン(ヘイデン・クリステンセン)は何不自由なく暮らしていたが、心臓疾患を抱え移植手術が必要だった。ある日、ドナーの見つかった彼は愛する秘書サム(ジェシカ・アルバ)と2人だけで結婚式を挙げ、満ち足りた気分で手術室へ向かう。しかし、全身麻酔から意識が目覚める“術中覚醒”に陥り、手術の激痛を味わうとともに驚くべき事実を知ってしまう。(シネマトゥデイ)

映画 アウェイク[AWAKE]公式サイト
http://awake-movie.jp/

何も知らない状況で観たほうがよい映画です、できれば予告編も見ないほうがよいかも。 なるべく当たり障りのないことを書きますが、どう書いてもネタバレになるので、観ようと思っている人はご容赦ください。

映画の冒頭で、術中覚醒、Anesthesia Awareness / アネセシア・アウェアネスということの説明テロップが入ります。 映画の予告編でも説明があるし(予告編で重要なネタバレがあるのがつらいところですが(笑))、そのことは知っておいたほうが話はわかりやすいです。

全身麻酔をされて身体はまったく動かないのに、意識だけは眠らずに覚醒しているケースが、年間約2100万件の麻酔のうち、約3万件あるといいます。 わお、多いじゃんと思うけれど、0.14% は、やはりかなりレアケースなのでしょう。 それでも、ネットで検索すると体験談を書いている人もいて、現実でもかなり苦しい状況のようです。

とてもわかりやすいお話しだし、伏線もたくさんあって驚きの展開も十分に楽しめる映画でした。 それでもどうしても幾つかは無理な展開があったのが、残念なところで、ちょっとそこだけは触れておきたい(笑)。

観た人向けにわからないように書きますが、ネタバレしますよー、ご注意を。

ビジネス界の有名人なのにマスコミが誰もいないなんて。 あんなに少ない人数で簡単な施設で心臓移植をするとは思っていませんでした。 名前を騙っていたから結婚も偽名だったってことなんだろうけれど、それって有効なの? みんなそんな理由であんな大それた犯罪をおかすのですね。 脳死とか心臓以外の大きな損傷でなければ提供できないと思ったからピストルで頭でも打ち抜くのかと思ったのだけど、薬の飲みすぎのショック死的なものはすぐだったら本人を生き返らせてあげるのが普通かと(でも、しばらく止まっていたら脳に血液がいかないからどこかで脳死が確定できるのかしら)。

とかとかいろいろ(笑)。 でも、悪そうに見えている人たちが実は良い人だったりとか、そのへんはとてもお上手でした。 ヘイデン・クリステンセンさんとジェシカ・アルバさんのいちゃいちゃ具合もよかったです。

主人公が術中覚醒に気がつく過程で、痛みを忘れるためにいろいろ努力するところは、とても痛々しかったのだけど、まるで、一人エッチで(笑)エロ本のヌード写真とかめくっていて、いい気持ちになっていきそうだと思ったら、間違えてほかの事件のページとかめくっちゃう感じで(おいおい)、かわいい彼女のことを妄想して痛みに耐えようとするのに、違うこと考えちゃうのとかおかしかったです。

そんな始まりのパニック具合はよかったのに、心臓を取り出すときに痛みのピークの表現を持ってこなかったのが、ちょっと残念だったかも。 もしかすると痛みって慣れるものだから、ということと、幽体離脱の表現になっていたからそのあたりは逆に端折ったのかもしれませんね。

いろいろ書きましたけれど、全体ではかなり面白い映画でした。 豪華俳優さんたちの演技はよかったし、後半のこれからどうなっちゃうんだろうという流れと、精神世界でだんだん暗闇になっていくなかで、ぽっと明かりがともるのとか、嘘の多い展開の中で母親の愛は本物だったというおさまりはよかったです。 途中からそのことに気がついてしまうと、いくらなんでもそれは無茶でしょうと、とてもどきどきしました。

医療系の映画でありサスペンス映画でもあり、その手が好きなかたは、よろしければー。

母親は子供のことを一番に考えている生き物なんです (天国ななお)
[PR]
# by momomiyam | 2011-06-03 13:00 | 映画