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「SUPER 8/スーパーエイト」という映画を、遅まきながら観てきました、現代もそのまま「SUPER 8」です。 題名を知って思い出したのは、日本テレビ系列で放映されていた「スーパースター・8☆逃げろ!」というTV番組でした、TVなのに、なんと8mmフィルムカメラで撮られたドタバタ番組でした。
年代的に私は8mmフィルム世代でして、題名を聞いてすぐにフィルムを思ったくらいです。 当時、ダブル8、そしてスーパー8、日本ではシングル8といろいろなフィルム形式がありました。 我が家にも、ダブル8とシングル8の撮影機があり、実際にも簡単な編集までしていました。 その後アニメーションにも手を出して(笑)、露光しなかった8mmフィルムに直接、針などを使って簡単な絵を1コマずつ描く、スクラッチ・アニメーションを作ったり、静物を1コマ撮ってはちょっと動かしてまた1コマ撮る、コマ撮りということを繰り返す、ストップモーション・アニメーションとか8mmでやってました。 あー懐かしい(笑)。
というわけで、映画作り少年達の気持にとても感情移入してしまうわけですが、音声を光学で同録できる撮影機だったり、ライトやマイクまで用意していて、貧乏だった自分には考えられないくらい、充実した機材でした、お金持ちー羨ましいー。 注意して見たのですが、カメラや映写機のメーカーは私にはわかりませんでした。
で、早速検索をしてみたら、こちらのサイトに解説されていました。
Sightsong: J.J.エイブラムス『SUPER 8』
http://pub.ne.jp/Sightsong/?entry_id=3747434
さらにさらに詳しく細かい解説は、こちらの方の関連日記にあります、すごいです。
「8ミリ宣言」オオノ隊員のブログ
http://ameblo.jp/cinematograph/
たしかに、せっかくの8mm映画の話なので、編集シーンとか映写機にセッティングするところとかもう少しあると良かったですね。 あらら、前置きだけで終わってしまいそうなのであらすじを(笑)。
あらすじは、
1979年、アメリカ・オハイオ州。8ミリカメラで映画撮影をしていた6人の子どもたちのそばで、貨物列車の衝突事故が発生。貨物列車は空軍施設・エリア 51からある場所へと研究素材を極秘に移送中だった。アメリカ政府が隠す秘密を目撃してしまった子どもたちのカメラには、事故の一部始終が記録されていた が……。(シネマトゥデイ)
映画『SUPER 8/スーパーエイト』公式サイト || 絶賛上映中!!
http://www.super8-movie.jp/
映画の内容に関してはとくに触れないでおきたいと思います(えー)。 当時のいろんな出来事や生活など、ポスターだとか食べ物やオモチャなども、私たち世代には、アメリカのお話ですけれど懐かしい感じがしました、もちろん音楽も。
そして、私にもわかる範囲でもいろんな映画へのオマージュがあって、そんな雰囲気のシーンがあったりしていました。 軍の作戦名で登場する WALKING DISTANCE は、いかにも意味ありげだったので調べてみたら、TVのトワイライトゾーンのある回のタイトルと、何人の方が推測してました。
映画は全体的に、普段は写りこませない光のハレーションやライトストリーク、光のスジなどをわざと入れ込んだりして、それこそトワイライトゾーンではないですけど、過去の映画っぽさを出していたと思います。 それは本編までもが、少年たちが作る8mm映画のような感じを、どこか醸し出させていました。
話の内容は簡単な怪獣ものだし、どこかオモチャみたいな感じがありましたもの。 子供たちが爆発したり弾が飛び交っている戦闘最中の町を駆け抜けるところなど、引きの画で、かなり高度なCGを駆使していると思うのですけれど、そこもミニチュアを見ているような感じをうけました。 そう思わせたかったかどうかはともかく、全体では意図的な演出からくることなのだと思ってました。
なにより、アリス役のエル・ファニングさんがとてもよかったです。 最初の演技のときのみんなの「わー」という動揺ぶりが表すとおり、映画の劇中映画という二重構造を絶妙の演技で行っていました。
公開されてしばらく経ちますが、迫力のシーンはやはり大きなスクリーンで大きな音で鑑賞するのがよいと思います。 先入観なしにあまり難しいことを考えずに観るには、とてもよい映画だと思います。
よかったら、ぜひっ。
遊びから本物になる人もいる 好きも続けば本物になる (天国ななお)